X線透過法
放射線は試験体中を透過する際に減少していきます。コンクリートの中に鉄筋や埋設管があると、その埋設物とコンクリートの放射線の通りやすさが異なり放射線の透過量が変わります。その透過した放射線の「量の差」がフィルム上にて白黒の濃度差で検出されます。
特徴
- フィルムへ写しとるので見た目で内部の様子がわかり、保存性にも優れます。
- 拡大率を元にフィルムから距離を算出し現場にマーキングすることができます。
- 特殊車両にて現像しますので、即日結果を出すことができます。
- X線装置と様々なフィルムの組み合わせで、コンクリート厚さ約350mmまで調査可能です。
- 放射線を使用するので取扱いには有資格者が法令に基づき安全を管理する必要があります。
電磁波レーダー法
電磁波をコンクリートへ向けて照射した際、内部に埋設物があると電磁波が反射します。反射してきた電磁波を捉えることによって埋設物の位置、深さなどがわかります。このことから鉄筋の配筋状況やかぶり厚さを調べることができます。
原理
レーダー波形画像
検査状況
特徴
- 鉄筋などのピッチとかぶり深さがわかります。
- X線作業と違い放射線は取扱いませんので特別な安全対策は必要ありません。
- 小型軽量、バッテリー稼働で様々な場所で使用できます。
- 2Dだけではなく3Dで鉄筋配置を調査することができます。