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検査
超音波を試験体内部に伝播させて、きずから反射した超音波の強さと反射する範囲を元に、きずの大きさや形状を推定することによって、試験体の評価を行うものです。
適用対象は配管、橋梁などの鋼構造物の溶接部や部材に適用します。
超音波は接触している2つの物質AとBの境界面で透過もしくは反射します。AとBの音響インピーダンス(音速×密度)に差があるほど、超音波が反射する量が増えます。この超音波の反射する量がわかればきずの大きさが、超音波の送信から受信までの時間がわかれば、音速とかけることにより超音波の進んだ距離がわかります。
このことから試験体(金属など)ときず(空洞)では音響インピーダンスの差が大きいので超音波は反射してきます。この反射してきた超音波からきずの位置、大きさなどを推測することができます。
真上から超音波を垂直に入射させます。きずがなければ底面からのエコーしか現れず、きずがある場合は底面エコーの前にきずから反射したエコーが現れます。鋼板などの検査に用います。
真上から超音波を入射できない場合、斜めに超音波を入射させます。垂直探傷とは異なり、きずなど反射源がなければ超音波は反射しません。溶接部のきずの検査などに用います。
近年では複数の振動子を電子制御することによりプローブの屈折角、フォーカスポイント、スキャン方法などを自由に設定できるフェーズドアレイが主流となっていきています。この技術により配管内部からのエコー位置を解析することによって、可視的に減肉状況やきずの位置を把握することができます。
振動子(超音波の発生部分)が多数ついているフェーズドアレイ用の探触子を用いて垂直に超音波を入射させます。エンコーダーを使用して探触子を移動させていくと、図のようなマップを作成できます。
得られたデータを機械で合成すると断面を表した画像と腐食状態をマッピングした画像が出ます。
フェーズドアレイ用の探触子を用いて斜角探傷と同じく斜めに超音波を入射させます。機械的に入射角度を変化させ角度ごとの反射超音波を機械で合成して断面の画像を作成します。溶接部のきずの検査などに用います。
得られたデータを機械で
合成すると断面を表した画像が出ます。